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赤石講話は反統一教会・脱会屋の論理(赤石僚「サンクチュアリ教会の“武装化”が示す異端性と危険性」反論Ⅱ) 

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赤石講話は反統一教会・脱会屋の論理    
スティーヴン・ハッサン『マインド・コントロールの恐怖』
赤石僚「サンクチュアリ教会の“武装化”が示す異端性と危険性」
両者のパラレルな論理

 

 

永田正治 masaharu nagata 

 

 

わたしは6月26日、「全ての統一食口に緊急提案!赤石僚講師の動画は即刻削除せよ!」という記事を載せました。これは、赤石僚講師の「サンクチュアリ教会の“武装化”が示す異端性と危険性」という動画が、多くの食口を拉致監禁した脱会屋とおなじ論理で語っているからです。家庭連合はいまだにこの動画を削除せず、私の主張に反論もしていません。今回は、下の二つの論理を対照し、赤石氏の講話が脱会屋の論理であることを論じたいと思います。

 

・スティーヴン・ハッサン『マインド・コントロールの恐怖』

・赤石僚「サンクチュアリ教会の“武装化”が示す異端性と危険性」

 

マインド・コントロールの恐怖』は統一教会に対する偏見、「サンクチュアリ教会の“武装化”が示す異端性と危険性」はブランチ・ダヴィディアン教団に対する偏見で一致します。私がなぜブランチ・ダヴィディアン教団を取り上げるかと言えば、この事件が私たちの歩みにとって極めて重要だからです。

 

 統一教会は1970年代にアメリカに進出し、目覚ましく発展しました。私たちだけではなく創価学会インターナショナル(SGI)など多くの新宗教も発展しました。この新しい宗教群の急激な発展に対し、アメリカ人は警戒しました。その心理に便乗したのが、いわゆる脱会屋(ディプログラマー)たちです。彼らは組織をつくり、政府機関、マスコミに新宗教に対するネガティブな情報を流す一方、信者を拉致監禁し、強制改宗させる脱会ビジネスを盛んに行いました。元統一教会スティーブン・ハッサンは、多くの統一教会員を脱退させた有名な脱会屋です。また、彼らを理論的にバックアップしたのがマーガレット・シンガーなどマインド・コントロール理論を提唱する学者たちです。アメリカ政府は彼らの暗躍によって新宗教に対する弾圧を開始しました。

 

 このアメリカ政府の弾圧をやめさせた二大事件が、まさにアボニムのダンベリー服役とブランチ・ダヴィディアン教団の悲劇的事件だったのです。ふたつの事件は、政府機関や議会が再調査し、政府の対応の間違いを指摘し、アメリカでの宗教迫害をやめさせ、脱会屋を衰退させる決定的契機になったからです。私たちは、ともに理不尽な迫害を受けた宗教として、ブランチ・ダヴィディアン教団を擁護すべき立場なのです。しかし、赤石僚講師はこれらの事情に無知で、ブランチ・ダヴィディアンを危険な武装カルト教団と決めつけました。

 

1.真実の隠ぺい

 

マインド・コントロールの恐怖』は、アメリカで1988年、日本では1993年に出版されました。ハッサンは統一教会とアボニムに対しこう指摘しています。

 

統一教会とは、合衆国で最大の、そしてまちがいなくもっとも破壊的なカルトのひとつである。この組織は、文鮮明という絶対的指導者によって完全に支配されている。彼は朝鮮生まれの事業家で、1982年に税のごまかしで有罪判決を受け、コネティカット州ダンベリーの連邦刑務所で13か月間服役した。(P.25)

 

彼は、アボニムが脱税容疑で有罪判決を受け、ダンベリー刑務所に服役したことだけを言及しています。しかし、この判決に対し、上院憲法小委員会のオリン・ハッチ委員長は再調査を行い、政府の行為は不正であったと言明し、「最近の裁判の中で、この判決ほど重要な問題を数多く提起したものはない。また、信教の自由に対して、これほど直接的脅威をもたらしたものもない」と述べました。

 

また、アメリカの40以上の団体が、裁判のやり直しを求める請願書を支持しました。福音派教会全国協会、全米キリスト教協議会、北米合同長老教会、全米バプテスト教会モルモン教、米国市民自由組合、キリスト教法律教会、アメリカ宗教研究所などです。服役期間中には、強い影響力をもつ福音派の重鎮ジェリー・ファウエル牧師、オバマ前大統領就任式で祈祷したジョセフ・ローニー牧師をはじめ、多くのキリスト教聖職者がアボニムの釈放と信教の自由を求め集会やデモをしました。これはアメリカの宗教政策に大きな影響を与える動きでした。ハッサンは、これら、自分にとって不都合な事実を一切無視し、刑を受けたというネガティヴな事実だけを挙げているのです。

 

赤石僚講師も全く同じです。1993年、死者86人を出したブランチ・ダヴィディアン教団事件を、「サンクチュアリ教会の“武装化”が示す異端性と危険性」の「過去の事例」として挙げました。サンクチュアリ教会はブランチ・ダヴィディアン教団のように危険な団体と主張するためです。しかし、この事件は政府の対応に問題があり、ブランチ・ダビディアン教団と信者の死傷者たちはむしろ被害者なのです。脱会屋のリュック・ロスが、FBIに対し、ブランチ・ダヴィディアン教団が大量の銃器を蓄え、子供を虐待しているというというデマ情報を執拗に提供し、それを信じたFBIが、装甲車や催涙ガスなどで教団を急襲するという過剰な対応をしてこの悲劇が起きました。〈アンマーマン教授の研究〉

 

更に、1993年、この事件に対しアメリカ政府は、ブランチ・ダビディアン教団の強制捜査について聴聞会を開き、二人の宗教学者(ハーバード大のサリバン・プリンストン大のアンマーマン)が勧告書を政府に提出しました。趣旨は以下です。 

 

政府機関が、少数派の新宗教に対する理解が欠如し、ブランチ・ダビディアン教団へ軍事作戦なみの強襲を行い、惨事を引き起こした。今後、政府部内に宗教研究の専門家を置くこと、伝統的宗教観では理解できない理念をもつ宗教への寛容が必要である。

 

赤石僚講師はこれらの事実を、うかつにもまったく知らず、ブランチ・ダビディアン教団に対する偏見で、そもそも反宗教的なウィキペディアの記事の、もっとも教団に否定的な部分だけを取り上げ、危険な武装教団と決めつけ、サンクチュアリ教会の「過去の事例」として挙げたのです。ブランチ・ダビディアン教団を危険な教団とする見方は、まさに脱会屋のリュック・ロスとおなじ見方なのです。

  

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2.凶悪教団と同類視、そして印象操作

 

また、ハッサンは『マインドコントロールの恐怖』で、統一教会を破壊的カルトと決めつけこう批判します。

 

統一教会はけたはずれの破壊的カルトである。 ― 破壊的カルトの中にいるあいだに、メンバーのある者は殴打や強姦というような肉体的虐待を受け、またある者は、来る年も来る年も1日15時間から18時間もの長く苦しい単調な仕事をさせられるという虐待を受ける。要するに彼らは奴隷となるのであり、この奴隷は、グループを抜けたくても、そのための人間的あるいは経済的な頼りが、ほとんど、あるいはまったくない。(P.33-34)

 

長く苦しい単調な仕事をさせられるという状況は聞いたことがありませんが、1日15時間から18時間、「路程」という名の労働は一時期、一部ではあったでしょう。しかし、その前の文は、食口なら誰でも憤慨します。統一教会は、殴打や強姦をする宗教ですか? ふざけるな! と思います。しかし「破壊的カルト」という言葉で十把一絡げにすれば、同列に扱えるのです。それが批判者の狙いです。彼らの目的は、統一教会と凶悪な事件を起こした教団と同類扱いにすることです。ハッサンは、私たちが、912名が集団自殺した人民寺院や女優シャロン・テートを惨殺したマンソンズ・ファミリーと同じ、凶悪な破壊的カルトと同類の宗教であるとレッテルを貼ったのです。

 

日本ではオウム真理教統一教会を同類扱いしました。『宗教トラブル110番』では、オウム真理教統一教会のメンバーの入信経路とその行動を理解しようとするとき、「宗教だ」では説明できないし、マインド・コントロールに代わる有効な説明もない」と、オウム真理教統一教会マインド・コントロールという図式を強調します。

 

赤石僚講師も全く同じです。脱会屋のように、サンクチュアリ教会を、86人もの死者を出したブランチ・ダビディアン教団と同類扱いしています。そのためには、ブランチ・ダビディアン教団が極めて破壊的で危険なカルト教団でなければなりません。ですから、わざわざ、テレビ朝日の教団施設が爆破する場面を出して恐怖心を煽り、そのあとの、赤石講師の主張に不都合な、信者たちの証言はすべてカットしました。このようなブランチ・ダビディアン教団への危険なカルト捏造と、ネガティブな写真を多用したサンクチュアリ教会批判によって、ブランチ・ダビディアン教団=サンクチュアリ教会=銃器所有」という印象操作をしたのです。

 

印象操作は、私たちがマスコミからも嫌というほどされてきたことです。私は以前テレビを見ていて、何かとんでもない異常な宗教があらわれたと思ったら、何のことはない統一教会のことでした。それほど印象操作は巧みで効果的なのです。ハッサンは統一教会を、「マインド・コントロール」を行う悪質な破壊的カルト、赤石講師はサンクチュアリ教会を、「銃器」をもつ危険な武装団とレッテルを貼り批判しました。

 

しかし、おかしいと思いませんか。どうしてサンクチュアリ教会は、銃を持って祝福式を行えたのでしょうか。ライフル、ナイフを用い訓練もしています。日本では考えられません。それは、アメリカは憲法で市民が武装する権利を認めているからです。しかもこの権利はアメリカ人にとって貴重なものなのです。イギリスから独立するため、市民が銃を持って戦ったからです。アメリカ人にとって銃は、単なる武器でなく、「自由」と「独立」の象徴、自己防衛の「権利」、しっかり銃を管理する「責任」の象徴なのです。今回の祝福式に対し、銃所有を支持する多くの人々は素晴らしい式典と評価しているのです。予想に反し、あのリベラルなワシントンポストすら、銃をしっかり管理するサンクチュアリ教会の主張を評価する記事を載せました。赤石講師の危険な武装団などという決めつけは、悪意に満ちた根拠のない印象操作なのです。

 

4.反対派より偏見に満ちた赤石僚講話

 

反対弁護士3人(山口広、滝本太郎紀藤正樹)の共著である『宗教トラブル110番‐しのびよるカルト』,民事法研究会,1999のブランチ・ダヴィディアン教団の説明は以下です。

 

1993年には、デビット・コレッシュを教祖とする「ブランチ・ダヴィディアン」がテキサス州ウェイコで51日間武装して籠城したという事件が起こりました。そしてついに4月19日、FBIと銃撃戦を繰り広げ、コレッシュ本人を含む信者86人が爆死しました。この団体も一種のハルマゲドンの到来を預言し、武装していました。

 

彼らは最大限に「カルト宗教」を悪質に描きたいのです。しかし弁護士3人の共著で、発行元は「民事法研究会」という法律専門の出版社ですから、根拠のない批判はできません。この内容が、彼らがブランチ・ダヴィディアン教団について書ける限界なのです。ですから、この事件がブランチ・ダヴィディアンが原因であるとも、危険なカルト宗教とも言えません。しかし、赤石動画は、あの脱会屋が原因となった悲劇を、むしろ危険なカルト宗教ブランチ・ダヴィディアン教団が起こした事件だと決めつけています。赤石講話は、反対弁護士よりもはるかに偏見に満ちた主張なのです。

 

 

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もっとひどいのは、1995年4月、168人が死亡するオクラホマ連邦ビル爆破事件とブランチ・ダヴィディアン教団を結び付けていることです。これは犯人マクベイが勝手にブランチ・ダビディアン事件の復讐と言っているだけで、全く無関係なのです。このふたつの事件を結びつけるような出鱈目な論考は見たことがありません。さらにひどいのは、赤石講師が、3000人以上死亡した、9.11アメリカ同時多発事件も、先のふたつの事件と結び付けているのです。理由は、主犯マクベイの死刑執行2001年6月11日のちょうど三か月後に発生した事件だということだけです。これはもう「都市伝説」で、真面目な議論にはなり得ません。

 

 

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反対弁護士すら、ブランチ・ダヴィディアン教団を批判できないのに、赤石講師は強烈に批判し、それをオクラホマ連邦ビル爆破、はては9.11テロまで安易に拡大する。果ては、「サンクチュアリ教会の“武装化”が示す異端性と危険性」の過去の事例とする。こんな、あり得ないほどの乱雑、出鱈目な動画は、 自主削除するのが当然です。このままアップするのは、全ての統一食口にとって耐え難い恥辱です。

 

これは、家庭連合では、いかに偽りと出鱈目がまかり通っているかを如実に示す例です。韓氏オモニは、自分は無原罪の神の血統の独生女、アボニムは有原罪のサタンの血統であるという驚愕すべき邪説を信じ、それを昨年2月7日、金振春孝情学術院苑長に講義させました。それを牧会者に講義し、彼らは、アボニム無原罪を受け入れなかったので、組織ぐるみで徹底的に隠ぺいしました。このアボニム有原罪誕生論は、小山田秀生最高委員に質問しても全く答えられませんでした。

 

赤石僚講師、太田朝久講師、阿部美樹講師は、2016年から、韓氏オモニ無原罪を講義してきました。この翌年の2月に、韓氏オモニの命令で、金振春苑長が、アボニム有原罪誕生、サタンの血統という恐るべき主張を、孝情学術シンポジウムで公表するとは夢にも思わなかったでしょう。韓国語の金振春講義のテキストは500部ぐらいしかなく、その後、まずいものとして隠ぺいしました。ですからあなた方はこの説を詳細には知らないのです。知りたければ、「家庭連合」の研究→永田正治の投稿ブログ→「独生女論の正体を暴く(金振春論文の罠)」を参照下さい。

 

 私は、2月に、方相逸教育局長に対し、金振春苑長がアボニムは有原罪の誕生と主張していると言ったら、「金振春さんの言うことを信じるんですか?」という答えが返ってきました。方相逸局長は知らないのです。昨年11月、大阪大会で、井口康雄氏は、アボニムの有原罪誕生を韓氏オモニは「言ってない!」と強く主張しました。この井口氏も方局長も、金振春苑長の講義を聞いておらず、内容を知りません。知らないから、否定できたのです。反対に、これをよく知る小山田秀生最高委員は、否定できず、「あんた違うこと言ってるよ」と、答えをはぐらかしました。

 

このように家庭連合は、教義の根本に対し、虚偽と隠ぺいを繰り返す異常な宗教になりました。サンクチュアリ教会は、あなたがたの教義の根本問題である「独生女論」の是非について質問しているのです。これに家庭連合は一切まともに答えられず、サンクチュアリ教会に対し、赤石講義のような出鱈目な論理で印象操作を繰り返しています。

 

赤石僚講師に要求したいのは、いったいあなたは、韓氏オモニが「アボニムは有原罪誕生のサタンの血統で、自分は無原罪、神の血統の独生女」という、非原理的邪説を信奉していることを知っていますか。知っているとしたら、あなたは、それについてどう考えますか?また、家庭連合が、それをひた隠しにしていることをどう考えますか? 家庭連合は、これら統一教会信仰の最も重要な問題について自分たちの主張を正直に認め、サンクチュアリ教会と、アボニムの真理を探究するため、独生女論についての公開討論に応じるべきです。

 

以下は、6月26日に掲載した私の論考です。

 

 

 

全ての統一食口に緊急提案!
赤石僚講師の動画は即刻削除せよ!    

 

1.なぜ、この動画は削除しなければならないのか?

 

5月30日、家庭連合は、赤石僚講師の「サンクチュアリ教会の“武装化”が示す異端性と危険性」という動画をアップしました。私が削除を要求する部分は、この動画の4分33秒から22分23秒までの約8分間です。この部分で、赤石講師は、アメリカでの宗教弾圧に対し、アボニムを苦しめ、多くの食口を拉致監禁した脱会屋とおなじ立場で論じています。これは、サンクチュアリ教会、家庭平和協会、家庭連合を越えた、私たち統一食口にとって、到底、容認できないことで、即刻、削除しなければなりません。全ての統一食口は、この驚くべき、また、情けない主張に、格別の関心を持っていただきたく思います。

 

赤石僚講師は、「サンクチュアリ教会の“武装化”が示す異端性と危険性」の中で、唐突に、「過去の事例1」として、1993年4月に発生した、死者86人を出したブランチ・ダヴィディアン教団事件をあげました。

 

2月28日の鉄のつえを用いた祝福式は、世界中に報道されました。5月には、あのワシントンポストが、私たちも戸惑うほど、サンクチュアリ教会の活動について好意的に報道しました。有力な保守系メディアが「素晴らしい式典」と賛辞をおくり、今や、亨進ニムは数百万人の視聴者を持つメディアに次々と出演しています。アメリカにおいてサンクチュアリ教会は、決して、危険な教団などと思われていないのです。

 

赤石講師は、そのような事情を無視し、サンクチュアリ教会の「過去の事例」として、大惨事のブランチ・ダヴィディアン教団事件を、無理に結び付け論じているのです。いったいどうしてこれが、サンクチュアリ教会の「過去の事例」なんですか? 全く分かりません。だいたい、過去の事例の「主語」は何なのですか?要するに、サンクチュアリ教会は恐ろしい所とイメージさせる悪質な印象操作です。

 

2.反対派のような印象操作

 

過去、反対派は、統一教会地下鉄サリン事件オウム真理教を同類に扱う印象操作を繰り返してきました。赤石講師の講義は、それと全く同じ手法です。

 

あの紀藤正樹弁護士は、『マインド・コントロール』(2012)で、

「カルトとは、統一教会オウム真理教に代表される〈熱狂的な宗教団体〉という意味です」、

統一教会オウム真理教などカルトの信者は文鮮明麻原彰晃こと松本智津夫という教祖の〈金太郎アメ〉なのです」と書いています。

 

すなわち、紀藤弁護士は「オウム真理教統一教会」、赤石講師は「ブランチ・ダヴィディアン教団=サンクチュアリ教会」と二つの教団を同類扱いして、印象操作しているのです。

 

しかし、それが真っ当な主張ならば仕方がありません。ところが赤石講師の講義は、意図的なねつ造と隠ぺい、事実誤認が幾重にも重なっている、まさに出鱈目だらけの内容なのです。まず、そもそも、ブランチ・ダヴィディアン教団事件を誤認しています。これは地下鉄サリン事件などと全くちがうものです。

 

この悲劇を生んだ、最大の責任は、リュック・ロスというディプログラマー(食口を拉致監禁した脱会屋と同じ者たち)です。このリュック・ロスが、FBIに、ブランチ・ダヴィディアン教団が、大量の銃器を蓄え、子供を虐待しているというという出鱈目な情報を執拗に提供し、それを信じたFBIが、装甲車や催涙ガスなどで教団を急襲するという過剰な対応をして、この悲惨な事件が起きたのです。

 

赤石講師はこの事件の真実を知りません。そして、何と、ネット情報(ほとんどウィキペディア)だけを見て語っています。これは怠慢すぎます。宗教に偏見の強いネット情報の問題性は、私たちはすぐに分かります。コンピューターで、ちょっと、「統一教会」と検索してみてください。誹謗中傷記事ばかりです。これらの情報で統一教会を論じたらどんなことになるでしょうか?

 

3.ブランチ・ダビディアン教団の悲劇はディプログラマー(脱会屋)の手引き

 

ブランチ・ダビディアン教団事件に関しては、宗教学者による優れた研究があります。中野毅氏の『宗教の復権』(2002)です。関連部分を要約し、引用します。

 

 「ディプログラマー(=脱会屋)としてはテッド・パトリック、元統一教会員のスティーヴン・ハッサンなどが知られている。また、1993年4月のテキサス州ウェコで起こった新宗教ブランチ・ダビディアン教団事件を手引きした、CAN(カルト警戒ネットワーク)のディプログラマーであるリュック・ロスがいた。1993年4月19日。テキサス州ウェコにあった新宗教ブランチ・ダビディアン教団の施設に対し連邦捜査局(FBI)は装甲車や催涙ガスを投入した強制捜査を強行したが、銃撃戦となり、施設が爆発炎上して信者約90名が死亡し、政府係官も4名が死亡するという衝撃的事件が起こった。― ロスは「カルト専門家」と称して、教団が不法に銃器を蓄えており、子供の虐待も行われているという歪曲された判断に基づく情報をFBIに流したり、ウェコの新聞などに登場して教団への不信感を煽る発言を繰り返したことが明らかになっている。」(P.125)

 

プリンストン大学アンマーマン教授の、ディプログラマーの暗躍についての研究は以下です。Nancy T. Ammerman. “Report to the Justice and Tresury Department regarding low enforcement interaction with the Branch Davidians in Waco, Texas” Center for the Study of American Religion, Princeton University, September 3, 1993

 

 

4.ブランチ・ダヴィディアン教団はむしろ犠牲者

 

この事件に対しアメリカ政府は、1993年、ブランチ・ダビディアン教団の強制捜査に問題点はなかったか、聴聞会を開きました。ハーバード大学世界宗教研究所所長のR・サリバンやプリンストン大学アメリカ宗教研究センターのN・T・アンマーマンなどの宗教学者が、事件経過の解明に当たり、後日、勧告書を政府に提出しました。 

 

二人の宗教学者アメリカ政府に対する勧告書の結論は、「政府や関係機関が、宗教研究の専門家からの助言を受けず、少数派の新宗教に対する正当な理由が欠如していたにもかかわらず、ブランチ・ダビディアン教団へ軍事作戦なみの強襲を行い、惨事を引き起こしたと批判し、今後、政府部内に宗教研究の専門家を置くことや、伝統的宗教観では理解できない理念をもった宗教への寛容の必要性などを強調した。」(P.140要約)というものです。

 

以上の内容から分かるように、この事件は、リュック・ロスという脱会屋が暗躍し、FBIが騙され引き起こされた事件で、ブランチ・ダビディアン教団と亡くなった86人の信者たちはむしろ被害者なのです。赤石講師は、この事件に対する、アメリカ政府の対策、宗教学者の主張を全く知らず、コンピューターを検索し、安直なネット情報だけを見て、不正確で、まるでリュック・ロスのような脱会屋と同じ立場から話をしています。

しかし、ネット情報も、よく見れば、ブランチ・ダビディアン教団事件が、政府の対応に問題があったという情報がいくつもあります。赤石講師はそれらを完全に無視しました。こんなことは、どうせ食口は知らないだろうと思ったのでしょう。

 

はっきり言えば、この事件は、宗教関係者の常識です。反カルト論者といわれる人々も、絶対に深入りしません。例えば、山口広、滝本太郎紀藤正樹氏の共著『宗教トラブル110番‐しのびよるカルト』(1999)も、ブランチ・ダヴィディアン教団事件はわずか4行しか触れていません。(P.101) 

もし、この事件が、ブランチ・ダヴィディアン教団に責任があるならば、武装までしたカルト教団の恐ろしさを知らせる格好の材料で、赤石講師のように大々的に取り上げたでしょう。しかし、彼らすら、事件が教団の責任でないことくらい知っていて、最小限にしか扱いません。反対弁護士が赤石動画をみたら、講師の宗教に対するあまりの無知に唖然とするでしょう。

 

亨進ニムは、ブランチ・ダヴィディアン教団に対して、赤石講師がつくり上げた凶悪なカルト教団などではなく、事件の真実を踏まえ、犠牲者としてのブランチ・ダヴィディアン教団を前提とし話しているのです。赤石講師は、それを悪意をもって、凶悪なブランチ・ダヴィディアン教団事件に同調する亨進ニムという印象操作をしています。まったく、卑劣で、無責任です。

 

ブランチ・ダヴィディアン教団事件を手引きした、脱会屋のリック・ロスは、1995年、ペンテコステ派の信徒を強制改宗させた罪に問われ、CAN(カルト警戒ネットワーク)とともに、ワシントン州シアトルの連邦地裁で有罪判決をうけ、両者に総額500万ドルの損害賠償が科せられ、支払い能力なく、連邦破産法廷によりCANの解散が命じられた。》

 

5.赤石講師の脱会屋のような反宗教偏見

 

創価大学教授である中野毅氏の『宗教の復権』は、宗教学の世界で高い評価をうける研究です。特に、統一教会創価学会エホバの証人など新宗教の、アメリカやヨーロッパで受けた偏見、政府の圧迫的対応に対し、事実に基づき、宗教の正当性を主張しています。

 

例えば、アボニムのダンベリー刑務所服役に対し、「結果は、最高裁が再審理を拒否し、文教主の有罪が確定した。1984年7月20日から85年8月20日の間の13か月間、彼は連邦刑務所で服役した。しかしこの事件は、脱税容疑という非宗教的事項によせた〈信教の自由〉の侵害であり、政教分離違反であるという非難と警戒心を逆にうみだすことになった。上院憲法小委員会のオリン・ハッチ委員長が再調査を行い、政府の行為は不正であったと言明したほか、〈最近の裁判の中で、この判決ほど重要な問題を数多く提起したものはない。また、信教の自由に対して、これほど直接的脅威をもたらしたものもない〉という見解が多く出されるにいたった。」と、事実に基づき、正しく記述しています。

 

赤石氏の講義の問題点は、アボニムが、脱会屋と闘った時代の宗教の真実を全く知らず、ブランチ・ダビディアン教団事件を、むしろ脱会屋の目で見ているということです。これは、統一食口の認識にとって致命的な誤認です。赤石講師のアメリカでの宗教事件に対する部分は、絶対に削除しなければなりません。そうしなければ、食口はこの時代の宗教のあり方に対し完全に間違った捉え方をしてしまいます。私は、家庭連合のためにもこれらの部分を削除することを強く求めます。

 

6.家庭連合の立場とも真逆の赤石講義

 

赤石講師のねつ造の中でも最悪なものは、事件発生から2年後、テレビ朝日系のニュースステーションの報道映像で、教団施設が燃え上がるショッキング映像のみを用いて、それに続く、被害を受けた元信者の証言は一切、切り捨てました。事件の真実を知るためには、この部分の方が重要なのです。この動画は、アップされていますので、11分56秒の映像を最後までご覧になってください。元信者の訴えを長く報じるテレビ朝日の姿勢をみれば分かるように、マスコミをはじめ社会のブランチ・ダビディアン教団事件に対するとらえ方は、オウム事件などとは全く違うのです。

 

赤石講師は被害者である元信者の訴えを削除し、卑劣にも、ブランチ・ダビディアン教団事件をオウム事件と同じような、宗教が起こした凶悪事件と印象操作を行っています。ここまですれば、赤石講師の話はもはや反宗教であり、家庭連合の立場とも明らかにちがうものです。こんなものを、家庭連合はよく公開しています。彼の講義は、アボニム、統一教会の立場と真逆の、拉致監禁の脱会屋たちと同じ視点から話している、信じられないような内容です。

 

私は、2015年1月30日、成約ビル1階で、家庭連合の拉致監禁対策担当者やアカデミー関係者に対し、「宗教の選択‐反カルト論か、宗教的多元主義か‐」というテーマで発表しました。ここで、アメリカにおけるアボニムに対する脱会屋の陰謀に対し、かなり詳細に話しました。それは、ブランチ・ダビディアン教団事件とも関連する内容です。おかしいのは、ながく拉致監禁問題を扱ってきた太田朝久講師をはじめとする人々にとって、この事件は、専門分野なはずです。ウェイコ事件は有名で、真実を知らないのは信じがたいのです。赤石講師の動画の問題性に気づかなかったのでしょうか? それとも、サンクチュアリ教会に対する悪いイメージを植え付けさえすれば、出鱈目でも構わない、どうせ食口は分からないとでも思ったのでしょうか?

 

7.よくも、こんな出鱈目までを

 

サンクチュアリ教会の武装化が示す異端性と危険性」の「過去の事例2」も、ひどい偏見と事実誤認の話です。1995年4月19日、168人が死亡するオクラホマ連邦ビル爆破事件がおきました。主犯のティモシー・マクベイは二年前の同日に起きたブランチ・ダビディアン教団事件をアメリカ政府の横暴とし、連邦ビル爆破はその復讐だとしました。もちろん、あんな狂暴は許されませんが、マクベイが、ウェイコの事件を政府の横暴としたのは、単なる誤解ではありません。

 

この事件はマクベイの錯綜した思考が引き起こした事件で、ブランチ・ダビディアン教団と何の関係もありません。そもそも彼はカトリック信者で、葬儀もカトリック式に行いました。赤石講師は、この二つの事件をいかにも結び付きある事件であるかのようにねつ造しています。しかも、どうしてこれが、サンクチュアリ教会の武装化が示す異端性と危険性の、「過去の事例」なのでしょうか?これも、あまりにもひどいこじ付け、ねつ造です。よくも、こんな出鱈目を公開できたものです。

 

8.9.11同時多発テロの悲劇も、サンクチュアリ教会の過去の事例?

 

赤石講師の出鱈目は、次の「過去の事例」で頂点に達します。これは特に、アメリカの宗教事情を知らない人でもすぐに分かります。赤石講師は、3000人以上死亡した、ニューヨークの世界貿易センタービル破壊、すなわち、9.11アメリカ同時多発事件も、ふたつの事件と結び付けているのです。理由は、主犯マクベイの死刑執行2001年6月11日のちょうど三か月後に発生した事件だということだけです。

 

このテロは、誰でも知る、イスラム過激派が起こした事件で、世界の常識です。ブランチ・ダビディアン教団事件とも、オクラホマ連邦ビル爆破事件とも何の関係もありません。これをあたかもつながりのある事件のように語り、果ては、サンクチュアリ教会と結び付けているのです。こんな、一般常識さえ知らない、劣化した主張をよく動画にして公開できたものです。赤石講師が出鱈目を淡々と話している姿をみて情けなくなります。

 

以上、私がなぜ、拙論のテーマを「赤石僚講師の動画は即刻削除せよ!」としたか、理解していただけたと思います。これは、宗教の常識も知らないあまりにもレベルの低い講義です。こんなものを、「真の父母様宣布文実行委員会」という公式サイトが公開していること自体、家庭連合の重大な責任問題です。その一番の被害者は外ならぬ家庭連合の食口です。もしこれをそのままネットに上げるならば、家庭連合はアボニムと統一教会の歩みに反する集団とならざるを得ません。ただちに問題部分を削除することを断固、求めます。

また、このような出鱈目な批判を重ねた動画のスタート画面に、こともあろうに、文国進ニムがこちらに向けて銃を構える写真を載せています。真の子女様に対するこのような冒涜は許されるはずはありません。どんなに恐ろしい罪悪でしょうか。即刻、この画面も削除することを断固として要求します。

 

《赤石僚講師の「サンクチュアリ教会の“武装化”が示す異端性と危険性」動画の削除要求。》

①アボニムと統一教会の歩みを踏まえず、また、サンクチュアリ教会の活動と全く関連性のない、ブランチ・ダビディアン教団事件、オクラホマ連邦ビル爆破事件、9.11アメリカ同時多発事件を結び付けて論じている、14分33秒から22分23秒までの約8分間の部分。

②また、このような出鱈目が書かれた動画の、文国進ニムが銃を構えているスタート画面。

統一食口として、この二箇所を削除することを断固として要求します。

 

 

 

 【永田正治さんのプロフィール】

1954年東京生まれ。高麗大学歴史学科卒業。崇実大学統一政策大学院修士、啓明大学日本学博士課程修了。慶州ソラボル大学勤務(1997—2007)。慶州歴史文化都市造成計画TF委員歴任。著作に『北朝鮮関連日本書籍の分析』、『徳川綱吉儒教政策』など。日本に帰国後は、信者の異宗教交流により宗教間交流の活性化をめざす「異宗教コミュニケーション」を提唱。「異宗教コミュニケーションのすすめ」、「宗教の復権と異宗教コミュニケーション」、「宗教多元主義と異宗教コミュニケーション-遠藤周作『深い河』を中心に」などがある。

 

 

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